エラella（緊急避妊薬）とは？副作用や効果について

アフターピル「エラ」とは、性行為後に避妊に失敗した場合や予期せぬ妊娠を防ぐために使用される緊急避妊薬の一種です。

これまで日本では、レボノルゲストレル（72時間以内での服用）という、黄体ホルモンを主成分とするアフターピルが流通されておりましたが、エラ（120時間以内での服用）は2009年に発売が開始された、新しいタイプのアフターピルです。

性行為後から時間が経ってしまっている方は、エラの服用をお勧めします。

また、時間経過と共に、避妊効果は低下していきます。

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アフターピル「エラ」（ella）とは

アフターピル「エラ」とは、「ウリプリスタール酢酸エステル」を主成分とする緊急避妊薬です。

日本では子宮筋腫や月経過多の治療薬としても使われています。

性交後120時間以内に服用すれば、排卵・受精・着床を抑え、妊娠を阻止する効果があります。

他のアフターピルが72時間以内の服用に対して、長時間の猶予があることが最大のメリットです。

具体的には、子宮内をすでに排卵した状態にすることにより、これから起こる本物の排卵を防ぎます。

エラは、エラワンというアフターピルのジェネリック医薬品です。エラワンと同じ成分で作られているので、効果や副作用に違いはありません。

他のアフターピルが、性交後72時間以内に服用しなければならないのに対して、エラは120時間以内に服用すれば緊急避妊の効果が得られます。

アフターピル「エラ」の効果や避妊成功率を解説

避妊しないで性行為をしてしまったり、コンドームが破れた場合などに、緊急避妊薬として使えるのがエラです。

ではエラにはどんな効果があり、避妊成功率はどれくらいなのか、具体的に見てみましょう。

エラの効果

エラの主成分である、ウリプリスタール酢酸エステルを服用すると、子宮内の環境が大きく変えられます。

・排卵抑制

子宮内を疑似的に排卵したかのような状態にして、これから起こる本当の排卵を防ぐ効果があります。

・精子の侵入を阻止する

子宮頚管の粘膜を変化させることにより、精子が子宮内に入ってこれないようにします。

・着床阻害

子宮内膜が増殖すると、着床しやすくなり妊娠します。エラに含まれるウリプリスタール酢酸エステルが、子宮内膜の増殖を抑えて妊娠を防ぎます。

エラの避妊成功率はどのくらい？

エラは性交後120時以内に服用すれば、避妊率98％、妊娠阻止率85％という高い効果が得られます。

避妊率というのは、妊娠しやすい時期に関係なく、アフターピルを服用した女性のうち、妊娠しなかった人の確率を指します。

妊娠阻止率は、妊娠しやすい日に性行為をして、妊娠しないようにできる確率です。

アフターピルの効果は、妊娠阻止率によって決まると言っても過言ではありませんが、120時間以内の服用で妊娠阻止率85％というのは、かなりの高確率と言えるでしょう。

アフターピル「エラ」の副作用

エラには副作用があるので、服用する際は注意が必要です。不正出血や消退出血、吐き気、頭痛、胸の痛み、経血量の増加や減少、生理不順、下腹部痛など、エラにはさまざまな副作用があります。

エラの副作用でもっとも注意しなければならないのは、服用後3時間以内の嘔吐です。

服用して3時間以内に嘔吐すると、エラの成分が十分に吸収されていないので、アフターピルとしての効果が薄れてしまいます。

そのため、短時間で嘔吐した場合は、追加でもう1錠飲んで、しっかり成分を吸収するようにしなければなりません。

また、エラを服用すると、約半数の方に消退出血が起こります。

消退出血とは、2つの女性ホルモンエストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）が減少することにより子宮内膜が剥がれ落ちて起こる出血のこといいます。

これは、多くの場合アフターピルの服用により起こる副作用のような症状です。

子宮内膜が剥がれ落ちると、精子が着床できず妊娠に失敗します。

つまり、消退出血が起こるのは、アフターピルが効いた証拠なのです。

アフターピル「エラ」の飲み方と注意点

エラは、性交後120時間以内に服用すれば、かなりの高確率で妊娠を防ぐことができます。

ここでは、アフターピルとしての効能をしっかり発揮するための飲み方や、注意点などについて解説します。

飲み方

エラは性交渉後120時間以内に飲むことで、効果を発揮します。同じ120時間以内でも、服用するのが早ければ早いほど、高い効果が期待できます。

120時間を過ぎても、完全に効果がなくなったわけではないので、あきらめずに飲んでみることが大切です。

ただし、副作用などで嘔吐してしまうと、効果が薄くなってしまうため、吐き止め用のお薬と併用するようにしましょう。

注意点

エラを服用するにあたって注意点があります。

過去にエラでアレルギーが出た人や妊婦中の方、重篤な肝障害のある方はもちろん服用できません。

また、エラに併用禁忌の医薬品はありませんが、エラの効果が低下してまう医薬品があるため注意が必要です。

いずれも、ご自身の身も守るため、そしてエラの効果をしっかり発揮させるために必要なことですので、注意点はしっかり守りましょう。

アフターピルは内服後、生理に似た出血（消退出血）があるまで安心できません。エラを服用して3時間以内に嘔吐してしまった場合、念のためもう1錠服用してください。ご不安な方お困りな方は医療機関を受診してください。

アフターピル「エラ」の料金・価格相場

エラを含むアフターピルは、すべて自由診療となるため保険が適用されません。そのため、価格はクリニックによって異なります。

通常アフターピルの値段相場は、5,000〜1万7千円程の価格帯が一般的です。

エラは他のアフターピルと比べ、やや値段が高いのが分かります。

ただ、120時間以内の服用で避妊を阻止できるのはエラのみです。

性交後に時間が経過してしまった方は、より効果の高い避妊をするためにも、エラの服用をおすすめします。

アフターピル「エラ」はどこで購入可能？個人輸入は危険！

エラがアフターピルとして、優れた効能があることはわかりました。では、エラはどこで購入することができるのでしょうか。ちなみに、エラは通常の薬局や、ドラッグストア（※一部薬局では試験販売を開始）では扱っておりません。アフターピルは医療用医薬品であり、処方には医師の診察が欠かせないからです。

オンラインサービス

最近では、オンライン診療が増えてきました。オンラインなら、クリニックまで行かなくてもよいなど、いくつものメリットがあります。特に産婦人科は、恥ずかしくて行きたくない、という女性も多いようです。

オンライン診療には以下のメリットがります。

オンライン診療は、スピーディな対応と利便性があり、専門医の指導を受けながら自宅やプライバシーの保護された場所からアフターピルを入手できます。待ち時間や外出の必要がなく、手軽にアフターピルを購入できます。

ソクピルであれば、LINE友達追加から10秒で診察受付をしており、急ぎの場合は電話相談も可能で、待ち時間なくアフターピルの購入が可能です。

プライバシーにも配慮しており、レターパックとしてアフターピルを配送しています。

24時間無料相談も行っておりますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

産婦人科

産婦人科でアフターピルを処方してもらう場合は、お住まいの地域にある病院やクリニックを選び受診する必要があります。

産婦人科や病院の最大のメリットはやはり直接医師に相談でき、不安や悩みを解消できる点です。

ただ、時間によっては営業していなかったり、予約が必要な可能性もあるので、事前に確認するようにしましょう。

個人輸入は危険

アフターピルの購入方法の1つとして、個人輸入（通販）があります。

個人輸入なら処方箋がなくても、アフターピルを入手することができますが、とても危険です。

個人輸入する際の医薬品には、粗悪品が紛れ込んでいる場合が多いので、注意する必要があります。

海外の有名なアフターピルの偽物も、多く出回っているので、素人では見分けるのは困難です。

また海外からの個人輸入した場合、手元に届くまでに1週間以上かかってしまうケースもあります。

アフターピルが必要な場合は一刻を争うので、個人輸入での購入は控えましょう。

アフターピル「エラ」の口コミや体験談

まとめとアドバイス

本記事では、アフターピル「エラ」について解説しました。

避妊しないで性交してしまったり、コンドームが破れた場合などに、緊急避妊薬として使えるのがエラです。

エラは、性交後120時以内に服用すれば、避妊率98％、妊娠阻止率85％という高い効果が得られます。

アフターピルの中ではやや高い金額ではありますが、高い避妊効果を得るために必要な避妊薬です。

望まない妊娠を避けるためには、必ずアフターピルを服用しましょう。