ミノキシジルとは?外用と内服の違い・副作用・市販品と処方薬の比較

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ミノキシジルは、血管を拡張して頭皮の血流を促し、発毛を促進する薬です。AGA診療ガイドラインで外用薬は推奨度A(行うよう強く勧める)に分類されています1。フィナステリドが「抜け毛を防ぐ守りの薬」なら、ミノキシジルは「髪を生やす攻めの薬」です。

この記事では、外用と内服の違い・副作用・市販品と処方薬の比較・処方料の相場まで解説します。

ミノキシジルとは

ミノキシジルは、もともと高血圧の治療薬として開発された成分です。服用した患者に多毛の副作用が見られたことから、発毛への応用が研究され、1988年にアメリカFDAが外用薬(ロゲイン)を承認しました2。日本では1999年に大正製薬がリアップとして発売しています。

一般名ミノキシジル
外用薬(市販)リアップX5プラスネオ、スカルプDメディカルミノキ5ほか
外用薬(処方)ミノキシジル外用液(5%〜15%)
内服薬(処方のみ)ミノキシジルタブレット 2.5mg / 5mg / 10mg
AGA診療ガイドライン推奨度外用:A(推奨)/ 内服:D(行わないほうがよい)

外用(塗り薬)と内服(タブレット)の違い

同じミノキシジルでも、外用と内服では法律上の位置づけ・入手方法・リスクが大きく異なります。

ミノキシジル外用(塗り薬)

  • 分類:第1類医薬品(市販)/ 医療用医薬品(処方)
  • 濃度:市販は5%まで。処方なら5〜15%
  • ガイドライン推奨度:A(推奨)
  • 入手方法:ドラッグストアで入手可能(市販5%)。高濃度は医師の処方
  • 塗布:1日2回、薄毛部分に直接塗る
  • 副作用:頭皮のかゆみ・発赤(局所的)

ミノキシジル内服(タブレット)

  • 分類:国内未承認の医療用医薬品
  • 用量:2.5mg / 5mg / 10mg
  • ガイドライン推奨度:D(行わないほうがよい)
  • 入手方法:医師の処方のみ(市販なし)
  • 服用:1日1回
  • 副作用:多毛症・動悸・むくみ・心臓への負担
※ミノキシジル内服(ミノタブ)は国内未承認です。AGA診療ガイドラインでは推奨度D(行わないほうがよい)とされていますが、医師の判断と責任のもとで処方されるケースがあります。服用する場合は必ず医師の管理下で行ってください。
内服のほうが変化を感じやすいって聞いたけど、外用より内服のほうがいい?
内服は体内に直接吸収されるため、外用より変化を感じやすいとされています。ただしガイドラインでは推奨度Dです。理由は、心臓への負担や全身の多毛症など、副作用リスクが外用より高いため。まずは外用(5%)から始めて、医師と相談しながら判断するのが一般的です。

ミノキシジルの発毛メカニズム

ミノキシジルの発毛メカニズムは、完全には解明されていません。ただし、以下の3つの作用が関与していると考えられています2

1. 血管拡張作用頭皮の毛細血管を拡張し、毛母細胞への血流を増加させます。栄養や酸素が毛根に届きやすくなり、発毛が促進されます
2. 毛母細胞の活性化毛母細胞の増殖を直接的に促進する作用があるとされています。休止期の毛包を成長期へ移行させます
3. 成長因子の産生促進VEGF(血管内皮増殖因子)などの成長因子の産生を促し、毛包周囲の血管新生を助けます

フィナステリド・デュタステリドがDHTの生成を抑えて「抜け毛を止める」のに対し、ミノキシジルは「新しい髪を生やす」作用です。作用メカニズムが異なるため、併用が行われます。

ミノキシジルの副作用と注意点

外用と内服で副作用の種類とリスクが異なります。

外用薬の副作用

副作用発現率補足
頭皮のかゆみ比較的多い塗布部位に限定。基剤(アルコール等)による刺激が原因のケースも
頭皮の発赤・かぶれ数%接触性皮膚炎。症状が出たら使用を中止して医師に相談
初期脱毛一部の人使用開始1〜2ヶ月で一時的に抜け毛が増える。通常2〜3ヶ月で落ち着く
多毛まれ塗布部位以外の産毛が濃くなるケース

内服薬の副作用

副作用リスク度補足
多毛症高い腕・脚・顔の産毛が濃くなる。服用者の多くに見られます
動悸・頻脈中程度血管拡張による心拍数増加。心疾患のある人は特に注意
むくみ(浮腫)中程度体内の水分貯留が増加。足首・手に出やすい
血圧低下中程度もともと降圧剤として開発された成分のため
心膜炎・心タンポナーデまれだが重篤高用量での報告あり。定期的な心機能検査を推奨
※内服薬は国内未承認のため、副作用が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象外です。この点を理解した上で、医師と相談して処方を受けてください。

市販品と処方薬の比較

ミノキシジル外用は市販品(ドラッグストア)と処方品(クリニック)で入手できます。違いは主に濃度と価格です。

項目 市販品(第1類医薬品) 処方品(医療用)
ミノキシジル濃度 1%(女性用)/ 5%(男性用) 5%〜15%
入手方法 薬剤師のいるドラッグストア・通販 医師の処方(対面 or オンライン診療)
月額の目安 4,000〜8,000円くらいかかるイメージ 5,000〜12,000円くらいかかるイメージ
医師のフォロー なし(薬剤師の説明のみ) あり(定期的な経過確認)
他の薬との併用 自己管理 フィナステリド等との処方を医師が管理

市販5%で十分な変化を感じている人は、わざわざ処方に切り替える必要はありません。一方で、市販5%を6ヶ月以上使っても変化を感じにくい場合は、高濃度(10〜15%)の処方を医師に相談する価値があります。

また、ミノキシジル外用だけでは不十分な場合、フィナステリドやデュタステリドとの併用が検討されます。併用治療を受けるなら、処方薬をまとめて管理できるクリニックのほうが便利です。

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※自由診療
※クリニックフォアは医療機関であり、医師の診察・診断に基づいてお薬が処方されます。
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変化を実感するまでの期間

ミノキシジル外用の場合、変化を実感するまでの目安は4〜6ヶ月です3

1〜2ヶ月目
初期脱毛が起きる場合があります。休止期の毛髪が新しい毛に押し出される現象で、薬が作用しているサインです。この段階で中断しないでください
3〜4ヶ月目
産毛が生え始める人が出てきます。ただし目に見える変化としてはまだ分かりにくい段階です
4〜6ヶ月目
産毛が太く成長し、毛量の変化を実感しやすくなる時期。写真で比較するのがおすすめです
6ヶ月〜1年
リアップの臨床試験では、6ヶ月使用で約70%の被験者に変化が確認されています3

フィナステリド・デュタステリドとの併用

ミノキシジルとフィナステリド(またはデュタステリド)は、作用が異なるため併用されるケースが多いです。

役割作用
フィナステリド / デュタステリド守り(抜け毛を止める)DHT生成を抑制し、ヘアサイクルの短縮を防ぐ
ミノキシジル攻め(髪を生やす)血管拡張+毛母細胞活性化で発毛を促進

「守り」だけでは現状維持にとどまり、「攻め」だけでは抜け毛が止まらないため、両方を併用することで相乗的な変化が期待できます。AGA診療ガイドラインでも、フィナステリド内服+ミノキシジル外用の併用は選択肢として挙げられています1

併用すると処方料が高くならない?
各薬を単品で処方すると合計は高くなりますが、多くのクリニックは併用セットプランを用意しています。例えばクリニックフォアの発毛ライトプランは月額5,361円〜で、フィナステリド+ミノキシジルの合剤がセットです。単品合計より安い設計になっています。

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※自由診療
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※診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合がございます。
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ミノキシジルでよくある質問

Q. ミノキシジルをやめたらどうなる?
A. 外用・内服ともに、やめるとミノキシジルの発毛促進作用がなくなり、徐々に使用前の状態に戻っていきます。ミノキシジルで生えた毛はミノキシジルに依存しているため、継続が前提の治療です。やめる場合は必ず医師と相談してください。
Q. ミノキシジルは1日何回塗ればいい?
A. 外用薬は1日2回(朝・晩)が基本です。1回1mLを薄毛部分に塗布し、自然乾燥させてください。塗布後4時間以内の洗髪は避けてください。
Q. ミノキシジル5%と1%の違いは?
A. 5%のほうが1%より発毛の実感度が高いとする臨床データがあります3。男性には5%、女性には1%が推奨されています。女性が5%を使用した場合、顔の多毛などの副作用リスクが高くなります。
Q. ミノキシジルの初期脱毛は必ず起きる?
A. 必ず起きるわけではありません。初期脱毛が起きる人と起きない人がいます。起きた場合も通常2〜3ヶ月で落ち着きます。初期脱毛の有無と最終的な変化の大きさに相関はありません。
Q. 女性もミノキシジルを使える?
A. 外用薬は女性も使用可能です。ただし濃度は1%が推奨で、5%は副作用リスクが高いため医師の管理が必要です。内服薬は女性への安全性データが不十分なため、処方するクリニックは限られています。
Q. ミノキシジルの個人輸入は危険?
A. 個人輸入代行サイトで入手したミノキシジル内服薬には、有効成分の含有量が表示と異なる偽造品が混在するリスクがあります。また、副作用が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象外です。医師の処方を受けて入手してください。

参考文献

  1. 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」PDF
  2. Messenger AG, Rundegren J. “Minoxidil: mechanisms of action on hair growth.” Br J Dermatol. 2004;150(2):186-94.
  3. リアップX5プラスネオ 添付文書, 大正製薬
  4. Olsen EA, et al. “A randomized clinical trial of 5% topical minoxidil versus 2% topical minoxidil and placebo in the treatment of androgenetic alopecia in men.” J Am Acad Dermatol. 2002;47(3):377-85.